京都の厨房機器屋オヤジの日記

花より団子とは小さい頃によく聞きましたが、

子供心に、「団子より花の方が良い人がいるのだろうか？」

つまらぬ事に疑問を持つのが子供ですね。


しかし、子供も大きくなるもので、進学や就職、

結婚に仕事、付き合い、仲間、人生　eｔｃ・・・

知恵も付けば垢も拾います。


オレハイマデモ、ハナヨリダンゴカナ？

イヤマテヨ？　

ハナカダンゴカ、ジブンデエランデコレタカナ？




どんな所でも花は咲くのでしょう。　
路傍の花ですが、恥ずかしければ咲きません。
恥ずかしがり屋よ出で来い・・　オレがついているぞ！



花より実か！

実より花か？

花も実も有るいい男って言うのもいいけど・・・


自分一人で生きて行ければ実より花かな。

家族や周りがいると花より実かな。

力が有ると花も実も持てるのかな。

人の喜ぶ顔が見たければ花を取れ。

そう言ってくれた人がいたっけなァ

あれは誰だったんだろう・・


アナタノココロニ花ハアリマスカ？

































  

永年の付き合いの飲み仲間が、

今度の忘年会はスッポンだと電話をくれましたが、

二週続きらしく、　

「何で？」　と聞きますと、私がスッポンが駄目なのを知っており、

翌週はカニのコースとの事でした。




鼻を高い位置に持っているのは鳥探能力の良さで、
尾の指示が高いのはその犬の決断力の強さを見せます。
胴が短いのは持久力には欠けますが、すごいスピードと
切れの良さを見せてくれます。３０分程度で処理出来る
猟場でしたら最適の、シューティング・ドッグクラスの逸犬です。



飲み仲間のそれぞれが愛犬を飼っておりまして

何時も犬の話で盛り上がりますが、愛玩犬ばかりですから

私が接している様な使役犬の話には大変興味を持って

聞いてくれます。



愛玩犬は小さな姿態で可愛くしておりましたらそれだけで

いとおしく、可愛がって貰えて幸せですが、

使役犬は猟犬で有ろうが、運搬犬で有ろうが、はたまた

荷車引きの犬であろうが、その働き振りで評価されてしまうのです。


大きな逞しい猟犬が、何の為に自分が飼われているのかを

自覚し、オーナーの喜ぶ顔を見たさに過酷な猟野を駆け巡る。


褒めてやれば転げ回って喜んで、

また反対に私たちを喜ばそうと頑張るいとしき者たち・・・

癒してくれますのには愛玩犬も使役犬もないはずですが、

この無骨者たちには、我々を喜ばすと自分も幸せを感じる

デリカシーが有るようです。

やはり　「一銃一狗」　と言うものなのでしょう・・・









































  

来月早々の納品商品ですが、

ガスレンジで、下がオーブン、上には４口及び

５口のコンロが付いております。


商品名はパワークックガスレンジと申しますが、

昔から厨房屋での呼び名はストーブと言います。




都市ガス１３Ａ仕様では４６，５Ｋｗ（４０，０００kcal/h）
ＬＰガス（プロパン）仕様では４６，４Ｋｗ（３，３３kg/h）
中々のパワーです。


どうやら昔は火を使う調理はストーブでした名残でしょうね。


しかし、ガスの接続口ユニオンが３２Ａと言うサイズですから、

通常のガス管では細くて駄目で、表のガスメーターから

直接出ているくらいのサイズのガス管をそのまま引き込み、

接続しなければ、本来持っております火力の能力を

１００％発揮出来ません。


やはり、お料理は火力です。








































  

昨日は、朝一番より滋賀県の守山市まで

商品搬入、設置の立会いに行く予定でしたが、

風邪をこじらせての悪寒と

猟場で傷めました右足の膝と足首の調子が悪く、

ユーザー様におことわりを入れまして、

メーカー作業班に加え、弊店担当の営業さんに

出張して頂きました。




何もないはずのところに何かがあるのでしょうね。
私の様な者にも、心に花は有ります。
皆様の様な大きな花では御座いませんが。


この様な調子ですからシャキッとするまでは

無理をしないと決めまして、日がな一日電話番をしておりますが、

退屈で退屈で、家人に新聞の各誌を購入して貰い

隅から隅まで読んでおります。


その中の記事で、京都広告賞の表彰が行われたと書いて有り、

そのポスターコピーの受賞作が


「お辞儀をして、急須はお茶をつぎます」


と言うものでした。

受賞者はお若い方で、宣伝やコピーと言う、その道の

プロの方とは思いますが、素人であろうがプロで有ろうが、

感じたままの一瞬の心を表現されたのでしょうね。


ご自分が急須をつかわれたのか、

どなたかのお手元をご覧になってフッと感じられたのか・・・

今朝の私にとりましては


一番の風邪薬になりました。


さあ、早く良くなって頑張ろうット！







































  

茶道具にも刀にも名品と言う物が有るそうですが、

銃や猟犬にも銘銃や銘犬と呼ばれるのが有ります。


これは一部の目利きと称する方や、鑑定人がいう様な

ものではなく、それを知る全ての意見が支持しております。




こいつはカナダの田舎から米国へ遠征して
チャンピオンになった、マニトバ・ラップだったかな？
いや、タライ・ラップかなあ、　待てよ、ラコタ・スーかも・・・
すべてが夢の彼方へ飛んで行きます。

　

その中でも猟犬などは１０年ほどで死んでしまいますから

儚いものですが、その輝きを見せ始めて、幕を降ろすまでは

たったの三年間ほどです。


しかし、それを見た者の感動や、美しさに憧れた人は

いつまで経ちましてもその誉れを語り継がれて参ります。



骨董品の様に、大事にすれば何時までも

手元で愛でる事が出来ないのが残念でなりませんが、

「また会おうや、ボーイ」　と言って別れて久しいですが、

私もすでに歳ですから

もうすぐ経てば会える事でしょう・・・































  

猟場には長い時間の行き返りが有りまして

色々な話を猟友としながらの車中ですが、

その中では、遠い昔にわすれてしまった様な基本を

指摘されたり考えさせられたりと

中々貴重な時間になってしまいます。




狩猟ではまだ１０年の付き合いのS氏ですが、
中々熱い人で、猟のスタイルも小生と似たところが
大いに有る方です。自分の為に、御愛犬の為に、
また好敵手たる野生雉の為にも狩り残しを嫌われます。


猟友のS氏が

「利は元に有りと言うけれど、商売を長くやっていると
その様な当たり前の事をいつの間にか忘れてしまうんだよね」

なんて言ってくれました。

あ！　ワシも忘れてる・・・

今日一日北陸で遊んだ分を、明日から今の言葉を

思い出して頑張ろう！　なんて、単純なものですが、

これでまたすごい事を発見した様に何年か頑張れるのです。


いつもこんな調子です。
































  

趣味や習い事は自己満足では駄目と

以前に述べましたが、やはりそれによって

高まらなければならない様です。




３５年のご好誼を頂いておりますF氏です。穏やかな紳士ですが、
猟場を歩かれ、その前を御愛犬のセターが嬉しそうに
狩っている姿を後ろから拝見しますと
３５年前のお姿のままです。


私も狩猟と言う趣味の中で好誼を得た方々から

頂いた言葉の一つ一つを今でも大事に思っております。

決して何時も、仕事を残しては絶対に遊びに行かないという

F氏はよく、

「貧すれば鈍する、　と言いますが、私は何時も一生懸命に
仕事をしておりますが、中々思うような利益など有りません。
それで貧乏になるのは何も怖くは有りませんが、その為に
人としての当たり前の付き合いが出来なかったり、
しなければならない事も出来なかったりなってしまうのは
怖いです。これが鈍になるという事です」

こうおっしゃってくださいましたが、そうですね。

鈍は野暮より始末が悪いです。

私が頑張って来られたのも、こう言う先輩の一言に

エネルギーを搾り出したのでしょうね・・































  

毎年の事ですが、狩猟の解禁になりまして

今まで通った猟場に参りますと

宅地造成されて、家がたっておりましたり、

大きな工場が建設中と言う事が有ります。




まわりは広く、なにも無い昔からの
馴染んだ良い猟場でしたが、ご覧の様に
宅地開発の看板が立ちました。私も猟犬も
「お前達は一体、何処へ行くんだ」と雉たちに問いかけます。


猟場が無くなれば、我々の場合は他を探したり

もっと僻地に行けば良いのですが、

そこに住む鳥獣はどうなるのでしょうか？

獣の場合もさることながら、雉などでも

自分のテリトリーで生活しております。


雄雉などは自分の縄張りを守る為に命懸けで


他の雄雉と闘います。


余談ですが、昔の雉猟の中では

軍鶏を持って歩き、雄雉を見つけますと軍鶏を放します。

軍鶏は喧嘩鳥ですから一目散に雄雉に向かって行きます。

雉も自分の縄張りに入ってくる者に対しましては

必死に戦います。

軍鶏も雉も色が少し似ているので、両者ともに

相手が自分と一緒の鳥と思って戦う訳ですが、

さすがに喧嘩鳥の軍鶏が勝ちます。

そして立ち上がれなくなった雉を狩人が獲物とする訳です。


今ではその様な猟をするフィールドも有りませんが、

色々な猟の文化も年々なくなって参ります。

決して日本人は農耕文化だけでは



なかったのですが・・・































  

過日に冷凍冷蔵庫の冷えが悪いと

連絡を下さり、調子を拝見して来ましたユーザー様が、

結局は修理をせずに買い換えるとの

ご連絡を頂きました。




コンプレッサーの交換はン十万円かかりますが、
ガス漏れの補填はン万円で済みます。ところが
ガスは漏れ出すと何回補填しましても
止まりません。ご使用年数によりましては
買い替えの時期かも知れません。


11年使った時点でコンプレッサーが焼け付き、

交換して二年目での冷却ガス漏れが原因で

冷えなかったのです。


ガスは補填しましても必ずまた漏れます。

穴を塞がない限りは永久に漏れ出しますが、

何処が漏れているかが大概の場合は

判明は難しいのです。


また、判明したところで蝋付けしましても、また漏れます。

ガスを補填しますと、その圧力に耐えられずに

穴自体が大きくなってしまうのです。

塩分や酸気の多い収納物の場合ではやはり


１５年持たせるのは大変です。



































  

最近では町を歩けば沢山のケーキ屋さんが有ります。

私の子供の頃は、志津屋さんやリプトン、

不二家さんに風月堂くらいでした。

他にも有ったのでしょうが、私が食べさせて貰ったのは

この様なお店のケーキでした。




ケーキケースを覗きますと子供の時を思い出します。
現在のケーキはデコが綺麗で色とりどりですが、
昔はシンプルに、卵かバターか砂糖の味でした。


今でも甘い物が好きで、朝食は滅多にとりませんが、

何時も紅茶かコーヒーを三杯ほど飲みます。


気が向けばトーストにバターをたっぷり塗りまして

甘さの勝っているママレードをその上に塗り

パクパクと頂きますが、これは一枚で充分です。


しかし、一番好きなのは上等の紅茶にモンブランケーキ！


子供のままです。

それも行儀悪く頬張って食べるのが醍醐味です。

嗚呼、今からでも買いに行ってこようかな！