京つう

ショップ  |京都府南部

新規登録ログインヘルプ


2010年06月16日

40年前のポインター


私の師匠はゴテゴテのセターマンでしたが、

周囲には結構ポインター党も多く、


近所の大きな種子会社の当時の社長が

米国よりエルフュー系の、エルフュー・マークスマンの子を

輸入されましたが、当時で二歳少しの牡の賞歴犬です。


その頃で60歳を過ぎておられたと記憶しますが、

中々元気な社長でした。



私が今年で還暦ですから40年ほど前の事です。


40年前のポインター

1970年(昭和45年)頃の小生と先輩方ですが、
北陸は越前までの猟犬の訓練行です。
若かったですね~



さあ、お披露目と言う事で、宝ヶ池のフィールドに参りました。

右手遠方には比叡山、北遠方には鞍馬寺や貴船に続く

山並みを遠くに眺めます。



左前方も、果ては日本海まで続く鯖街道です。

社長は地区猟友会の会長もされてましたので、

その関係の人も沢山見に来られ、

いよいよの放犬です。


今でも語り草で、見えておりましたのは一分くらいで

400~500メートルくらい向こうの山裾に突っ込んだままで

見失いまして、見つかったのが二日後です。


「マークス・マン とはどう言う意味ですか?」

「狙撃手と違って選抜射手の事だと言うとった」

とのお話でしたが

「詳しい事は知らんが、野戦で800メートル以内の相手なら
狙撃兵ではなく、小隊の選抜射手が対応出来るので
その射手の事やと自衛隊上がりのうちの従業員が言ってたで」

「それなら、800メートル以内の雉は任せておけ!
という事なら渋いですね」



「中々そうはイカのキンタマやろ」


犬が飛んで行った直後の、当日の現場での会話が

こんな調子ですから社長も犬も我々も平和なものです。


横では物知り顔で

「英国のポインターでももっと凄いのが・・・」

などとのたまう人もおりまして

古き良き狩猟家の野外サロンの様なものでした。


しかし、米国の西部開拓史では有りませんが、

馬車の横を自動車が走る、

日本に古くからおりましたセターやポインターなどを

持った人から見ると理解出来ないスピードやレンジなど、

文化や文明の過渡期には、

大きな目を開けて見ないと物事を正確には

中々理解が出来ません。



その頃の、若造だった私が目を奪われたのは

至極当然で、強烈なインパクトを受けましたのは

今で言うカルチャーショックの様なものですね・・・


思い出しますに、中型のオレンジの元気な牡の若犬でした。









※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
京都紫野厨器特販
〒 603-8303
京都市北区紫野十二坊町 8-31
TEL 075-417-2714
FAX 075-417-2715
E-mail : kokoro@murasakinotyuuki.com
URL : http://www.murasakinotyuuki.com
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※






















Posted by 旅の途中 at 21:00│Comments(0)鉄砲撃ちの話
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。