何とかならんのかー!

旅の途中

2009年08月13日 00:02


次の日に、獣医の元に再び来た飼い主親子は

「先生、家族で色々と相談したのですが、今回は処分しようと
言う結果になりました。 先生のおっしゃる通り、老犬に解毒治療をして
これ以上の苦痛を与えるのは偲びません。どうか楽にしてやって下さい」





毛の短いポインターでも猟が終われば体を拭いてやります。
これで汚れやイバラが取れ、怪我や傷が無いかを見ます。
帰ればもっと綺麗に洗ってやります。




獣医師曰く、

「良い決断だと思います。体力的にもこの犬にとっては大変な
事なので、非情な提案をしてしまいましたが、あなた方の決断を
尊重します。 今夜中に処理しますので最後のお別れをして
お引取り下さい」


この夫婦には14歳の秋田犬ですが、10歳の少年には

自分が生まれた時から一緒 なのです。

父の顔を見て少年は泣いています。

母の顔を見て少年は何か言いたげですが、ただ泣くだけです。

最後に秋田犬の首を抱いて泣きながら何か言ってます。

その時に秋田犬は健気に尾っぽを振って少年の顔を舐めました。


「それじゃー先生、お願いします」

これで番組は終わり。

司会者達が「可愛そうですね、可愛そうですね・・」とのたまう・・・

最後の画面では、14歳の秋田犬が、昨日にここへ運ばれてきた時も今も、

日本犬特有の表情さえ乏しいが、(喜怒哀楽をあまり出さないのが日本犬です)

スクッと立っての凛とした姿で、巻き尾をかすかに振り、少年を見つめています。

以上ですが・・・

     何とかならんのか!

番組の趣旨は何処に有る のでしょう!

泣く泣く愛犬を処分しなくてはならなかった親子の物語でしょうか?

傷痍した動物をその動物の為には楽にさせる方が良いと

適切なアドバイスをする悲しみを秘めた獣医の話でしょうか?

違う! 違うでしょう? 秋田犬の事は何処に有るんです!

座り込む事無く、寝込む事無く、堂々と立っている秋田犬は

つまらぬ話の刺身のツマですか?

少なくとも不肖、オッチャンには違う選択肢が有る。

いわんかや、違う選択肢しか有りません。


楽に死なすより、生きる為の苦しさを何故味合わせてやらない!

自分たちの都合で、獣医と飼い主が身勝手な事をして

美談たらしく番組と一緒になって何を言っているのだ! 

オレは、  俺は、  おれはァー






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