半矢(手負い)の鴨

旅の途中

2009年11月02日 09:02


鴨は水鳥ですから池や河川、海で遊んでおります。

狩猟で撃たれても手負いになりますと、中々矢に強く、

泳いだり潜ったりして回収が大変です。





あの水辺に落ちましたな、犬をかけましょうか?
「すぐに浮いて流れるでしょうから待って見ましょう」
後ろからルーキーが覗き込んでおります。



傷ついた鴨はうまく潜って身を隠す事が出来ずに

すぐに浮いてしまいます。

浮くとまた矢を浴びるか、猟犬に回収されます。




昔の狩猟の本には傷ついた鴨は、潜って水底の水草を咥え、

浮かないようにこらえてますが、そのまま死んでしまうのも多いと

書いて有りました。



それを読んだ御仁か、人から聞いた方が、さも自分が見たように

話されますが、まずその様な事はないものと心得ます。



雁が海を渡る時に咥えて飛ぶ板切れの話しの様なもので、

折角海を渡って来て死んでしまうものへの哀愁の念が

その様な逸話を生むのでしょうね。



しかし、その様な事を考えておりますと、

猟の先輩の訓示としてよく言われましたが、

「鴨が飛んでいるのを撃つ際は、高度を見て無駄弾は鳴らすな!
鴨の目ン玉が見えるくらいなら丁度良いから撃て。
編隊で飛んでいたら散らない様に後ろの奴から撃てよ!」


なるほどとは思いますが、最近になって可哀想な気もしますのは


少しだけ歳をとったのでしょうか?












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