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2010年05月17日

何故!メジャーなのか?


近江のM君は小生より随分年下ですが、

すでに永い付き合いになります。



猟犬に関しましては中々の研究熱心で

ポインター党ですから好みも合いまして

私の言う事には何時も、ニコニコと聞いてくれます。



シューティング・ドッグやガン・ドッグクラスとオールエイジでは

ステークスが違います。

月とスッポンほどとは申しませんが、持っているものや目指している違い

と、申しますか、場違いと言うべきか、役者が違います。

鳥を獲るのが目的よりも、これからの猟犬の

レベルを上げる為に命を削っている孤独な愛狗たちです。




それぞれの狗には、それぞれの必要とされる舞台が有りまして、

それぞれが相手の芸や舞台を貶す必要は有りません。



自分の目指す舞台で、自分の力と芸を披露すれば

良い訳だと心得ます。

ここで無理や背伸びをすると自分の芸を棚に置いて

相手を卑しめる事しか出来なくなります。


これではスポーツマンの魂が泣きます。 


何故!メジャーなのか?

早く昼飯を食って昼からもキジ撃ちだけど、
♪ 俺の・・ オレの話を聞けェ~ ♪
クライド・モートンの使ってたホイッスルをやるから・・・



「またおもろい仔犬を買ってきたのかァ~」

「いやいや、使い易い血統だと聞いたので・・・」

「誰が奨めたんだ、ひどいエルヒュー面じゃないか!」

「特別な訓練などが必要ないと聞きましたが・・・」


「君もワシと一緒で、鳥を獲りたいんじゃないだろう?
いい芸を見たいのじゃないのか?
鳥を獲るだけならデリバリーでもエルヒューでも独ポでも
何でもいいんだ! それも射程外を狩るのが基本だけどな」


「そうです、そうです。狗の為だけです!」

「日本の猟野向きではないが、美しい狗を曳くべきやで」

「いやァ、抱いて可愛がっていたらそれでもそこそこには
なって、猟にも使えると聞きましたが・・・」

「何だと~、 愛玩犬でもそんな事してたらあかんぞ!」

「そうでっか」


「亡くなった山口博先生が晩年に言われた事を忘れたのか?」


「エルヒューなど、荷車引きの犬です。と言わはった時の話ですか?」

「そうだけど、あれはワシも憤慨しとる!
エルフューのみならず、米系ポインターを馬鹿にしとる!」


「どんなんがよろしいのやろ?」

「狗自体が、自分を訓練してください!と叫んどる奴や!
自主的に廻って帰ってくる犬なんてアカン、それもセルフや!
呼んで帰らんのもセルフやけど・・ それを訓練してやれば良い」


「自主的に、ナチュラルに帰って来るのはあきまへんか?」


「クライド・モートンが昔に、日本のプロが米国で研修中に
同じ質問をした所、
 
「呼びもしないのに犬が廻って帰って来てそこから鳥が出る事が
有るとは思えません。もし鳥がでる様な有様でしたらその犬は
ミスを二度犯したのです」

こう言いよったんや、

神の手を持つと言われたトレーナー謙ハンドラーの
クライド・モートンは、馬鹿犬や、アホ犬やと勘違いされてオーナーの
犬舎の隅っこでショゲているクラスドッグを見るに見かねて
フリー・フォー・オールと言うステークスを作ってやりよった。

宝が埋もれるのを見ていられなかったんや!志が見えるやろ! 
ワシはこの話を思い出すと今でも涙が出るのや。

ワシが何回も、何時も言っとるやろ! 何十年も前に答えは出とる!

そうで無ければ何でオール・エイジステークスやフリー・フォー・オールの
イベントに米国中が沸くのや? 

これを貶める人間がいるとしたら、それは何か他の目的が
あるからじゃないか?」
 


何故!メジャーなのか?

さいだっかァ~、解っかりました。聞いときますワ~
つーか、最近はエルヒューはやっぱりええな!と思てまんねん。
あっ! クライド・モートンの笛だけは貰っておきまひょか!



何時もこんな調子で話してはおりますが、

中々感化してはくれません。

ナチュラルな犬は楽しいですが、やはり一度でも

化け物を見たら・・・

強烈な犬を見たら・・・

奴らはハートイーターなのです・・・



志が有れば一度チャレンジして欲しいです。


大概の人は失敗し、すべてを狗のせいにしているのは

周知の通りですが、


同じだけ飼育に手間もかかります。

同じだけ毎日食餌もいります。



同じだけなら何故? チャレンジしないのでしょう?

鳥が欲しいのでは有りません。

つまらない犬の猟芸を毎日見ていると目が痩せます。

一猟期どころか死ぬまでに一度でも、墓場にでも持っていける様な

猟芸を見せてくれたら



私は大満足なのです・・・








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Posted by 旅の途中 at 21:01│Comments(0)鉄砲撃ちの話
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